コース概要
文化人類学コース 3つの育成方針
1:人類学的思考の歴史と理論への深い理解力の育成
人類学的思考の歴史に精通し、最新の理論がいかなる過程をたどって生み出されてきたのか、論理的に理解する人材の育成
2:フィールドワークを通した知的忍耐力の育成
この人類学的思考の歴史を踏まえたうえで、長期的なフィールドワークを通して、自らの研究テーマを深められる知的忍耐力を備えた人材の育成
3:人類学的思考法の応用力の育成
この基礎のうえに、人類学的思考法を、学術だけでなく実務を含む多様な分野において応用できる人材の育成
異世界への探求を通して研究者が属する世界の知の枠組みを相対化することによって、「人間とは何か」という究極の問いを追求してきた人類学は、今日さまざまな分野において必要とされています。人類学は言語や信仰、親族、政治、経済ばかりでなく、近年では開発や環境、ジェンダー、医療、芸術、法といった多岐にわたる領域において斬新な見方を提示してきました。
早稲田大学文学研究科文化人類学コースでは、こうした人類学が築き上げてきた知の蓄積を基礎から学び、フィールドワークを核とする人類学独自の方法を通して、各自が思考の翼を広げていける環境を用意しています。
【文化人類学コースの特徴】
専任教員3名による集団指導
修士課程からフィールドワークを重視
充実した学内奨学金(とくに博士後期課程)
コース独自の学術誌の刊行および現代文化人類学会との連携
修士課程の指導
修士課程では、下記の通り、2年間で文化人類学の基礎の習得から、フィールドワークをもとにした論文執筆までの過程を一通り学ぶことができます。
1年目:
文化人類学に関する基礎理論の習得
研究の方法論の学習
研究テーマの決定およびリサーチデザインの作成
2年目以降:
研究の問題点の絞り込み
フィールドワークの実施 (*「大学院生等派遣助成制度」の利用により海外フィールドワークに一定の金銭的補助が受けられます)
(*9月下旬に修士論文構想発表会を実施)
フィールドワークの結果の分析および修士論文の執筆
*『文化人類学年報』への執筆、奨学金等の取得に向けた情報収集。
博士後期課程の指導
博士後期課程では、基本的には文化人類学を専門とする研究者の育成を目指し、長期的なフィールドワークの実施から博士論文の完成までをサポートします。
1年目:
先行研究の精査および学会発表
現地の言語の学習
研究テーマの絞り込みおよびリサーチデザインの作成
奨学金等の申請
2年目以降:
長期フィールドワークの実施(1~2年)
フィールドワークの結果の中間報告(学会発表および論文投稿)
3年目以降:
フィールドワークの結果の分析および博士論文の執筆
*日本学術振興会特別研究員の立場を利用したり、松下国際財団などの給付型の奨学金を受給したりして長期フィールドワークを実施します。なかには外務省専門調査員として2年間現地に派遣されている最中にフィールドワークをした人もいました。博士後期課程休学中に、海外留学をする人もいます(マギル大学、アラスカ大学、ロンドン大学、カリフォルニア大学などの実績あり)。
文化人類学コース室について
戸山キャンパス33号館8階には、文化人類学コース室があります。
複数のパソコンとコピー機が設置されています。文化人類学関連の文献も多数あります。修士・博士の学生は自由に利用可能です。